黒狼と猫の総長様




『玲彩⁇』




その、いつもと違う雰囲気に、俺だけでなく琉も気付いたらしい。





『……何』



『変。

何か、いつもと違う』



真顔で玲彩を見てそう言った琉に、玲彩は首をかしげる。




『……ちょ、姫さん』




俺達の会話を後ろで聞いていた真が、自分の方に玲彩を引き寄せて、何か耳打ちする。






『……別に』




真の言葉に玲彩がそう返したのだけが聞こえる。





……俺達には言えないことなのか?




ほぼ、初対面の真は知っているのに。





『玲彩さん、真、行きますよ』




俺の考えを察したのか、2人を引き離すように壮一がそう言う。





……いつも、壮一には感心させられる。




『何か隠していますね、玲彩さん』





バレないようにそう耳打ちをする壮一と、目を合わせる。




……だよな、やっぱり。





『どうしますか?』



『……玲彩が言ってくれるまで、様子を見る』





そう言った俺に、笑いながら壮一が頷いた。





……面倒な事にならないと良いんだけど、な。









ー翔サイドendー