『良いんですか? 翔。
玲彩さんの寝顔なんて、中々見れませんよ?』
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、壮一がそう言って俺の背中を軽く押す。
『……別に良い』
今日じゃなくとも、これから一緒に過ごしていくんだから、そのうち見れるだろ。
そんな考えを含めながら壮一に視線を向ける。
『……翔は、愛哉達に妬かないんですか?』
いつもと変わらない口調でそう言った壮一に、真が驚いて目を見開く。
『俺が妬く、ね……。
少なくとも、愛哉達には妬かねぇよ』
玲彩は愛哉と愛斗、琉の事を弟みたいだと言っていたのを思い出す。
『……確信犯ですね』
クスリと笑い、壮一がそういう。
『さあな』
素っ気なく返した俺の返事を、真が器用に掬い取る。
『翔さんは、姫さんのどこが好きなんですか?』
それも、中々答えにくい質問に変えて。



