黒狼と猫の総長様





そう言いながら顔をそらした私を見て、新名が笑い出す。




『……何』


そんな新名に視線を向けて、目を細める。




『いやっ、さ。


姫さんあれだね、ツンデレってゆーの?』






……私が、ツンデレ?





そんな事、あるはずが無い。





『私のどこがツンデレなのよ』





『え? そういうところ?』





私を指しながら首をかしげる新名を見て、溜息をつく。




……本当に、話しにくい。




ペースが持っていかれる。





城間と話している時も、大抵こんな感じの気がする。





『てゆーか、姫さん。どこ行こうとしてたの?』





1人で出歩いてさ。


なんて付け加えながら新名がそういう。





『……ルキのところ』




『……ルキ?


ルキって、ルキさん?』





……ルキはわかるのね。





『ルキさんのところか。

俺、ついていくよ』