黒狼と猫の総長様





『警戒してる? だよね。

初対面の男に警戒するなって方が難しいか。



じゃあ、改めて自己紹介。



俺はね、全国no.2。

夜猫の傘下の白狐総長新名真。

よろしくね、姫ちゃん』





口元に緩い笑みを浮かべたまま、サラッとそう告げた新名真。





『……に、いな、まこと?』




『そう。

一度、見たかったんだよね。
夜猫の方々が寵愛するお姫様』





そう言って私に近づいてくる新名に、構える。




『だから、そんなに警戒しないでって。

ね?


俺、夜猫の姫さんに興味があっただけだからさ?


何もしないよ』




フッと笑い、私の前でなぜか膝まずいた新名。





『……何』





『良いでしょ?


白狐一同、貴方をお守りしますよ、姫』




何ともキザな台詞を吐いて、私の左手の甲に口付ける新名。