『また、このクラスに転校生が来る。
入ってこい、城間』
私の事があり、城間を知っている海斗はいかにも迷惑そうな顔をしながらそう言った。
……本当に来た。
それにしても、このクラスばかりに転校生が来ても良いものなの?
それに、転校生、来過ぎよね?
『城間啓です、よろしくお願いします』
そう言って爽やかな、まるで王子様のような笑みを浮かべた城間。
そんな城間に、教室中の女が高い声を上げた。
キャーキャーと騒ぐ教室の片隅で、私達は城間の猫被り具合に苦笑いするしかなかった。
……まさか。
まさか、猫被りをするなんて。
隣で自己紹介を聞いていた海斗も、顔を顰めている。



