黒狼と猫の総長様





……見つかってしまった。





面倒な事になりそうだな。


保といい、イジメといい。




私を休ませる気は無いらしい。




『……玲彩、知り合い?』





私の変化に気づいたのか、琉が袖を引きながらそういう。






『……まぁ』





そんな琉の言葉に、曖昧な返事を返し苦笑いを浮かべる。





……知り合い、なのかなんかのか。






しいて言うのなら、腐れ縁。







『何々。僕以外にライバル出現?』




楽しそうに笑いながら、保が私の肩をたたく。



『触るな』




その手を振り払ったのは翔で、手を掴んだまま翔が保を睨みつける。





『怖いなぁ……。


翔だって知りたいだろ?



今来た黒のベンツが誰なのか』





その言葉に暫く考えるそぶりを見せた翔が、保の手を離す。





『誰、あいつ』





そして私に向き直り、少し怒りながらそう聞いてきた。