黒狼と猫の総長様





『ノれないなぁ。


まぁ、良いよ。
これからよろしくね? 玲彩』




そう言ってにっこりと笑う保を見て、眉間にしわを寄せる。






『……呼び捨てにしないで』





なんで呼び捨てになるの?




黒羽さん、で良いでしょう?



ワザワザ名前に変えなくてもいいのに。




『そんな事言わないで、ね?


じゃ、HR始まるから』





そう言って自分の席に戻っていく保。





……意外に近い事に驚きだよ。




翔の隣……つまり、私の隣の隣。





何故翔の席に座ったのか謎だ。





席交換してもあまり変わりはないと思うけど。




『……違うだろ、保』





先生の話を聞き流し、翔が私に話しかける。





『……何が』





『この前、とな。


あいつ、喧嘩するとキャラが変わる』





ああ、そういう事。


つまり二重人格と。




『まぁ、驚いたけど。


それ以上でもそれ以下でもない』