『……本気か?』
『うん。本気だけど?』
そういう保を見て、翔が溜息をつく。
『お前は、昔からそういうやつだよな』
保を無理やり椅子から蹴り飛ばしながら翔がそういう。
『いって……。
全く。暴力的だね。翔は』
痛い痛いと打ったところを摩りながらも、笑顔でそう返す保。
……保。
以外と頑丈だなお前。
『……チッ』
笑う保を横目で見て、翔が盛大に舌打ちをする。
『黒羽さん』
懲りずに、立ち上がった保が私に近寄り、なぜか両手を握りしめる。
『……離せ』
『怖いなぁ……。良いじゃん。
ね、黒羽さん。
俺、黒羽さんの事落とすからね?
本気だよ?』
そう言いながら私を見てくる保を見て溜息を漏らす。
……興味がない。
『……どうでも良い』
少なくとも、保に惚れる気はしない。



