黒狼と猫の総長様





『お前が謝る必要はねぇよ。

分かってくれたならいいし、それに。



悪いのは、加藤だしな』





そう言って、加藤を見る。




『……さすが祐希の弟!


お前も強いな! 欲しい……!』




そう言って笑う加藤に、全身に鳥肌が立つのがわかる。



……気持ち悪い。





『……おい、加藤』





俺が口を開いたのと、同時に。




『余所見とは、余裕だな?


加藤!!!!』





後ろに回り込んでいた玲彩が、加藤に蹴りを決める。



『……っ、てめぇ』



『それはこっちのセリフだ。


翔の親友まで傷つけやがって……』





ギロリと効果音がなりそうな勢いで玲彩が加藤を睨みつける。





『……お前は、私が倒す。



牢にぶち込んでやるよ。
光栄だろ? 黒狼にやられるんだからな』





そう言って口元にうっすらと笑みを浮かべた玲彩が、加藤に近づく。





『……くそ! それ以上、近づくんじゃねぇ!』





そう言って加藤が玲彩に向けて構えたのは、黒光りする鉄の塊。




拳銃、だった。