『その暴走族はな、毒蛇と……
お前ら、夜猫だよ』
保の殺気が、俺に向けられる。
俺たちが喧嘩に巻き込んで殺した?
そんな事、あった記憶がない。
それも、俺は保の親と面識があって、仲も良かった。
そんな事なら、絶対に気づいたはず。
それに、自信を持って言える。
俺の前の代の総長は、兄貴だ。
兄貴が総長の夜猫に、そんな事が起こる事は絶対にない。
自信を持って言える。
『その暴走族は、夜猫じゃない』
今度は、俺の言葉に保が驚く番だった。
『誰から聞いた? その事』
『加藤さん、だけど』
そういう保の目を見る。
その目には、確かに動揺が映し出されていた。



