黒狼と猫の総長様





『へぇ? なら、殺してみろよ。俺を』




狂気的な感情を、自らの瞳に写す。




『……私は、殺さない』




殺す気など、ない。




『……殺さない、だと?』




『……私はあんたと同じにはならない』





そう言って加藤を睨みつける。



『面白くない奴だな? お前はよ』




何も映さない表情で、目だけをギラギラと光らせる加藤。




『……加藤。


ケリをつけよう』





『は、はははははっ!

ケリを、ねぇ⁇

いいじゃねぇか。
……保。お前は夜猫の総長をやれ』




加藤が、隣にいた男にそう告げる。



保……?



そんな奴、聞いたことがない。



この3年で、右腕になる程腕があり信頼できる奴ってことなのか?






『……保、だと⁉︎』




隣の翔が、そう声を上げる。




……知り合い、らしいね。