黒狼と猫の総長様





不安と悲しみ、悔しい、ような。




そんな表情を浮かべる翔を見て、笑う。




『……何でそんなに自信満々なわけ』




それでも不安そうに私を見ながら、翔が呟く。




『……何でと言われても、な。


勘、かな』



『勘?』




私の言葉を繰り返し、怪訝そうに眉間にしわを寄せる翔。




『……そう。勘。


あの時とは、違う』




強くなったし、信じれる仲間もできた。



守らないといけない人も、出来た。




『……私は、死なない。

翔に返事する前に死ぬ訳ないでしょう?』






組長から、一気に玲彩になり笑う私を、翔が唖然としながら見つめる。




『翔こそ、死んだら、返事聞けないんだからね』



ふふっと笑う私の頭を、翔がグシャグシャと撫でる。




『……ありがとな』





その言葉には何も返さず、組長に切り替えて、前を見据える。





『行こう。翔』






加藤と私達の人数の差は、歴然だった。




集めたのにもかかわらず、私たちの3倍ほどの人数を、加藤は集めていた。