黒狼と猫の総長様




翔と同じ声。



だけど、翔は隣にいて、少しだけ低くい声。




『……透さん』





私を呼び止めたのは、透さんだった。




『玲彩、ケリをつけてこい』





『もちろんですよ』





『終わったら、お前、祐希に挨拶しろよ?

一回も来てないんだから、あいつも悲しんでる』




そう言って笑う透さんをみて、頷く。




『加藤と、ケリをつけます。


そしたら、祐希に会わせる顔ができますから』





『……死ぬなよ。玲彩』




『当たり前ですよ。透さん』




透さんに向かって、満面の笑みを浮かべる。





『……ありがとうございます』





それだけ告げ、少し先にいた翔に駆け寄る。





『……玲彩』




『夜猫総長が、そんな顔していいのか?


私は死なない。絶対にね』