黒狼と猫の総長様




ー玲彩サイドー




『翔』



『あ?』




翔に背中を預け、ナイフを持った軍団を殴り飛ばしていく。




『多分だけど、こっちは、ナイフの軍団だ』




『……だろうな』




……ああ、知ってたのか。



知ってたなら、言えよ。




『他の奴らの様子を見る限り、この集団にもリーダーが居るはず。



だか、生憎、そのリーダーは加藤でも、加藤の右腕の奴でもない』





そう言って最後の1人を倒す。





『つまり?』




翔がこっちを振り返る。





『……つまり、私達は、ここのリーダーを相手にすることはできない』





『親父と充さんに任せるって事か?』





まぁ、半分あたりで、半分間違っている。







『……若!』






口を開こうとした時、月夜の声が聞こえ、振り返る。




『……月夜』




『まだ倒し終えてないんですよ。

しっかりしてください、若』




ナイフを振る腕を受け止め、私を見て笑う月夜。




『若の考えはわかってます。


俺と、透さんでここの集団のリーダー。

相手しますよ』




そう言って笑う月夜に、笑い返す。




『流石、月夜』





『何年使えてきたよ思ってるんですか?


1番長く、隣であなたを見ていましたからね。


考えることくらいわかりますよ』





『そうか。


……月夜。

ここは頼んだ』






『玲彩』





そう言って加藤のところへ向かう私を、誰かが呼び止める。