黒狼と猫の総長様





『言いましたよね、俺。


頭脳が武器だって、ね?』






そう言って大使さんを見る。




『楽しみましょうよ。


せっかくの喧嘩なんだから。

あなたの力、見せてもらいます』



ちょうど、大使さんのような、筋肉バカの単細胞は扱いやすい。




何も考えず飛びかかってくる。





まるで、



『飛んで日に入る夏の虫……だな』




ボソッと、聞こえないように呟き、大使さんの拳を避ける。




……筋肉バカとやるのは、初めてですけど。





早く倒して、フォローに回らなければ。






『余所見するんじゃねぇよ!』





横から現れた大使さんの拳を避けきれず、お腹に命中する。




『……っ』



顔を歪ませ、なんとか踏みとどまる。




……重い。


攻撃を受け続けていたら、確実に負ける。





『へぇ? 俺のパンチで倒れない奴、そうそういねないからよ!


お前、強いな』




ニヤリと笑う大使さんを見る。




……メガネが邪魔だ。



『眼鏡おいていいのか?』




『生憎、今日はコンタクトなんで』




メガネは視界の妨げだ。




外し、投げ捨てて大使さんを見据えた。






ー壮一サイドendー