黒狼と猫の総長様






『『レーちゃんー!!!』』




あれから1ヶ月。



いや、正確には、1ヶ月後、決戦の前日。




私達は夜猫倉庫の幹部室に集まっていた。





『……静かに』




例によって騒ぎ立てる愛哉と愛斗に、一喝して黙らせる。




『……来たか』





目を閉じ、1つ深呼吸をとったと同時に、下に強い奴の気配を感じ、目を開ける。





『……愛哉、愛斗。


座っとけ』





翔の言葉に素直にソファーに2人が腰掛ける。




そして、幹部室の扉が静かに開いた。





『……何と言うか、懐かしいな』



『何も変わってねぇ』



『思い出すな。昔の事』



『あーあ。もどりたくなるじゃん?』



『それ言ったらおしまいだろう。愛騎』






扉からゾロゾロと入り、口々に言葉を発する5人。




『……親父、ルキさん、海斗さん、愛騎さん、充さん。


来てくれて、ありがとうございます』





ソファーから立ち上がり、翔が頭をさげる。




それに合わせ、私たちも頭を下げた。





『おいおい。翔はまだしも、お前も本来こっち側なんだぜ? 玲彩』




そう言って笑う透さんに、苦笑いを返す。




『……透さん。月夜はどこに?』




入ってきたのは5人で、下に気配も感じない。



私は、月夜にも参加しろと言ったはずなのに。