黒狼と猫の総長様




……言える。



私はきっと、翔に惹かれていると。



けど、今はまだ、それを伝える時じゃない。





『……翔。



今は、返事できない』





『……ああ』






『加藤とのことが終わったら、返事する。



それまで、待っててくれる?』






そう言った私に、ふっと笑みを浮かべる翔。





『……当たり前だろ。



俺は、いつまでも待ってるよ』




その笑みに、内心胸が高鳴ったのは言わないでおこう。




『『レーちゃん!』』





ちょうど話が終わると同時に、屋上の扉が開き、愛哉と愛斗が抱きついてくる。





『……何?』






『『翔君に何もされてないよね?!』』





そう言いながら私にペタペタと触り始める2人。



……2人とも、周りを見なよ。





鬼がいるよ。



いや、般若?



それとも、死神?




とりあえず言えることは、人間とは思えない顔をした奴が、後ろにいるってこと。





まぁ、それは、翔のことなんだけど。




『……おい、双子。


お前ら、一度あの世に逝きたいか?』





その声で、やっと2人は気づいたらしい。




首をロボットのように動かし、後ろを見て、固まる。




まぁ、仕方もない。





怖いし。