黒狼と猫の総長様





月夜は、生きているに決まってる。





『……俺が小さい頃、家に、ヤバい奴らが押しかけてきたんです』





『……それで?』





『俺、兄はその時に死んだんだと思って……‼︎
俺の、目の前で刺されたから……』





それだけ言って黙り込む壮一。





……確かに、月夜の上半身には刺された傷跡がある。




なんなのか聞いても教えてくれなかったから、ただの喧嘩した時についた傷だと思ってたけど。





……へぇ?





あの月夜に弟ねぇ……⁇






『……壮一、今日さ、私の家きなよ』






そう言った私の顔を見て、クエスチョンマークを浮かべる壮一。




『……変な意味じゃなく。


月夜に、会いたいでしょう?』





そこまで言うと、顔を輝かせた壮一が、勢いよく頷く。





……壮一のこんな姿、初めて見たよ。





『『壮君だけインチキだよ!


僕たちも行く!!
レーちゃんの家!』』






グイッと私に顔を近づけ、そう主張する愛哉と愛斗に苦笑いしながら頷く。





『……玲彩、俺も』





グイッと私の服の裾を引っ張る琉に、もちろんと笑いかける。






『……俺も行く』





ボソリとそう言った翔に、驚いて目を見開く。





翔、も?