『特別、と言われれば特別だな。
まぁ、俺にとって、じゃなくて俺達にとって。だが』
……なによ。その意味深な台詞。
そんなこといったら、食いつくに決まってる。
『俺たちって、他にもいるんですか?』
ほら。
『……ああ。
ま、あとはこいつか海斗から聞いてくれ』
そう言ってパソコンと向き合い始めたルキ。
……これは、もう、何を言っても聞かないパターンね。
『……おい』
『……私?』
黒髪に呼ばれ聞くと、お前以外誰がいるんだ的な顔をされる。
『……何』
『『レーちゃんさー、何でキャラ作ってるのー?』』
ひょこっと出てきた双子が、確信をつくように聞く。
……嫌なヤツら。
私の、苦手な人種。
『……答える必要ない』
『玲彩さん、1つ、良いですか?』
メガネを押し上げなが聞いてくる敬語に、ばれないようため息をつく。
『貴方は、何故、男を弄んで楽しんでるんでしょうか?』
その質問に、少しだけ肩が揺れた。
……なんで?
なんで、私が弄んでるだけってわかるのよ。
意味深に微笑む敬語を見て、無表情を心がける。
『それは、さっきと似た質問ね。
答える必要ないわ』



