黒狼と猫の総長様




『俺は好きですよ、満月』




そう言って満月を見て、月夜が笑う。





『……前から思ってたけど。


月夜の名前は、ピッタリだと思うよ』




月夜。



夜に輝く月。







『そんな事、言われたの初めてですけど』





『……初めて言ったし』




視線をこちらへ投げかけてくる月夜から、顔を背ける。




『若、照れてます?』




『……照れていない』





『絶対照れてますよね』



そう言ってニコニコと私を覗き込む月夜。



『……煩いな』




ふぅ、と溜息をついて、満月を見上げる。




どうせなら、満月の夜に。




打ち消してやろうじゃん?



加藤_____