黒狼と猫の総長様





『……お前らの力が必要だ。


だから、私に力を貸してくれ』




そう言って、再び頭を深く下げる。



しばらくの沈黙のあと、月夜の笑い声が大広間に響き渡る。




『若! そんな事言われなくとも、俺たちはやりますよ?


加藤が現れたのは知ってましたし、潰すつもりでしたから。


若にも、力を貸してもらって』






同じ事を考えてたんですね。





そう言って笑う月夜に、私もつられて笑う。





そうして、私は、時雨組の皆から力を貸してもらう事になった。




それぞれが部屋に戻ったのを確認し、私の隣に座る月夜に声をかける。





『……月夜』





『何ですか?』





『私は、月夜が右腕で幸せだよ』




そう言ってにっこりと月夜に笑いかける。



月明かりに照らされた月夜の顔は、心なしか、少し赤くなっている気がした。