……そうだ。
あいつは、お父さんとお母さんだけじゃなくて、祐希も殺してる。
みんなに。頭を下げてお願いしないと。
『……私、家に帰る』
そうと決まれば急ごう。
早い方が、良いに決まっている。
『玲彩、送りますよ!?!?』
壮一の言葉に、振り返り笑う。
『大丈夫。
バイクで帰るから』
『『え、バイク!?!?』』
驚いて声をあげた愛哉と愛斗の声を背中で聞きながら、幹部室を出る。
『玲彩さん!!
もう帰りですか?』
『……うん。
ごめんね、また来る』
皆にそう言って、バイクに駆け寄る。
……そうそう、最近、ルキに教えてもらって、お父さんのバイクを引っ張り出した。
だから、まぁ、免許を持っているわけではない。
仕方ないと思う。
バイク、気持ちよかったんだから。
『……5分かな』
時間を決め、バイクにまたがり、エンジンをかけてバイクを走らせる。
気色が流れるように変わるのを横目に、風を受けながらバイクを走らせる。
『……着いた』
もう、呼ばれてもないのに自ら来るなんて事ないと思ってたけど。
そんな事、言ってられないしね。



