黒狼と猫の総長様





『……………………ある』




どっからどうみても無口な人が口を開く。




『なんだ?』



『…………………………こいつは、
ルキさん、に、、とって、特別なんですか』



こいつ、と指さしたのは私。




この無口野郎。



人に指さしてはいけませんって習わなかったのかな??


私が今、この場で教えてあげようか?



なんてことを心の中で想う。



口に出したら私のキャラが消えるものね。



せっかく長い間耐えてきたんだから。


こんな所で終わりたくない。



私は償わなくてはならない。



だって、私は─────────だから。