黒狼と猫の総長様





それも、そうだ。





私は、祐希に抱きしめられていた。






守る、様に……。






『……ゆ、うき⁇』




力なく笑う祐希を、体から離して、傷を見る。





『……血がっ…』





背中から、血が大量に流れていた。





その瞬間、私は全てを理解した。





祐希は、私をかばって撃たれたのだと。






私は泣き叫び、祐希を揺さぶった。





加藤は、力尽きたのか泣き叫ぶ私を見て、あざ笑うかのように倒れた。





『……祐希っ!!!


ねぇ、祐希は、死なないよね?
私とずっと一緒にいるって……‼︎』






『玲彩。泣くな』





『……っ、無理だよ!



私のせいで、祐希が!』





『お前のせいじゃない。


だから、笑って、く、れ…』




祐希の声がどんどん小さくなって行く。




命の灯火が、消えかかっているのだ。と、私は思った。





『嫌だ。祐希!


死んじゃダメっ!!!』






そんな私の涙をぬぐい、祐希は笑った。





『玲彩、好きだ…』





『私もっ、私も好きだよ!?!?』





『……笑え。


俺、の、ために、生きろ!』





それだけ言って、私にキスをした祐希は、そのまま力尽きていった。







『死んじゃやだ!



祐希!!!』