黒狼と猫の総長様





『ルキさーん!』

『しつもーーんっ!』




『『僕達のクラス教えてーっ!』』



双子がルキの後ろをウロウロしながらそう言った。




見事なコンビネーションですね、本当。






てゆか、この人たち転校生か。



どうりであんなに騒がれてた訳だ。




というよりも。




『……ルキ。この人たち困ってるけど』





そう呼びかけてもガン無視のルキ。




……こうなったら、最後の手段。




『………リリさん呼ぶよ?』




《リリさん》



という単語を聞いた瞬間飛び起きるルキ。




リリさんとは、ルキの鬼嫁。


私には優しいんだけどね。
私の理解者の1人だよ。





『さ、さー、気を取り直して。

翔、お前等のクラスは2-sだ。


まーざっくり説明すると、
頭脳明晰 運動神経抜群 容姿端麗に当てはまる奴らが揃っているクラスだな。

後、幹部以上。



こいつらをまとめないとだから、担任はお前等お馴染みの海人だ。

以上、質問あるか?』





2-s…。



私と同じクラスなんだ。


まぁ、私は大半教室にいないけど。


ここにいるからね。
他の人はこの時間に遊んでるとか噂してるみたいだけど。