黒狼と猫の総長様





『そうってなんだ。


お前が聞いたんだろ?』





『……なんの意味もないわ』





『……そうか』




翔との会話が終わった瞬間、愛哉が教室の扉を指して大声で叫んだ。





『……っ、お前!』





その人をみた翔が、警戒態勢に入る。




教室の中にいた人たちは固まり、怯える。




『……何しに来たんですか⁇

加藤』




ニコリともせず、壮一がそう言う。





……加藤。





『……翔!!!!


どういう事だ!?』






後ろ側の扉から入ってきた琉が、珍しく声をあらあげる。




『そんな警戒するんじねぇーの!


俺は、姫さんに挨拶に来ただけだから』




そう言って、私を見ながらニヤリと笑う加藤。