約束の答え


 ゆう君に笑われて、不安になる。

「あ、変とかじゃないぞ。可愛すぎってこと」

「可愛すぎって、何言ってるの!?」

 昔は可愛いって言われてもこんな気持ちにならなかったのに。

「そ、そんなことより、どうして今更ここに来たの?」

 私は今日から別の所で暮らすのに。

「あぁ・・。そうだった、今日はみぃを迎えに来たんだ」

 ??

「あの、先生もしかして私の引取先って・・」

「彼のところよ」

 ・・・・・・・

「はぁぁぁ!?」

「今日からよろしくな。みぃ」

 本気で言ってるの?

「ちょっと待って、私がゆう君の・・桐生家の一人になるってこと?」

「そうだけど」

「ゆう君の独断じゃないよね」

「さぁ?」

 適当すぎでしょ。

「けど、もう決まってるから。今日からみぃは俺んとこに住むんだ」

「せんせい・・・」

「元気でね、瑞穂ちゃん」

 完全に無理とは言えない状況。

「じゃ、先生また顔出すから。ほら、みぃ行くぞ」

「うわっ、ちょ、先生ありがとうございました」

 ゆう君強引すぎだから。

「やっと、迎えに来れた」

「どうしたのゆう君」

「何でもない」

 なんか嬉しそうだな。

 私もゆう君がこうして来てくれたのが嬉しい。

 また一緒に遊んだりしたいな。