仕事熱心なのは前からだけど、自信がついたのかな? トシくんはずいぶん頼もしくなった。
前みたいにすぐにイライラしたりキレたりせずに、明るくみんなを引っ張ってくれる。
まぁ、口は悪いままだけどね。
お店の戦略のこととか、桂木さんとよく話しているけど、
お互いに信頼しあっているのが伝わってくる。
トシくんはそれがうれしいみたい。
『前の店長にはムシされてたからなー』
なんて、昔こぼしていたから。
「ねーねー、これ、どう思う?」
トシくんのスマホに手を伸ばして、例の集合写真に画面を切り替えた。
「なんか距離空けられてるんやけど……。わたし、桂木さんに避けられてるんかな?」
と聞いてみる。
「は? 気のせいやろ」
初めはそう笑っていたトシくんも、写真を次々見せていくと「ん~」と唸った。
「遠慮してるんちゃう?」
それからトシくんはそう言った。
「遠慮? 誰に?」
「アズに。あ、オレにかな?」
「え、なんで?」
「さぁ……。わかりにくいからな、あの人」
なんてトシくんは言った。
「でもまー、安心し」
それからトシくんはわたしを見て、きっぱりと言い切る。
「これはアズが桂木さんに、女として意識されてるってことやから」
えー……。
「トシくん、めっちゃポジティブ」
思わずそうつぶやくと、トシくんはプッハと笑った。



