「お前らは?」
「そろそろ電車も動き出しますし、学生組はちょこっと時間潰して、そのまま大学行こかって話してます。うるるんの学校は振替休日だそうで、アズちゃんがうるるんちに泊まるらしいです」
「そっか、学校あんのに大変やったな」
「いえ、楽しかったです。いいリフレッシュになりました」
「おっしゃ、ユースケ、お前も世界制覇のメンバーに入れたるわな」
さっきの桂木さんの言葉を思い出して言う。
「へ? 世界征服?」
「はは、桂木さんが企んでるらしいで」
「はぁ…」
あれは、ただの酔っ払いの戯言だったのかもしれないけれど。
それでもやっぱ、うれしかったな。
桂木さん、全然燃え尽きてないやんって思った……。
支払いを終えて、みんなで外へ出ると、空はまだ暗かった。
まだ夜明け前――。
始発まで時間をつぶしていたやつらが、どこからかわさわさと這い出してきて、一瞬、時間の感覚が麻痺を起こす。
案外にぎやかで、夜の8時くらいの風景と似ていた。
酔い潰れた桂木さんに肩を貸しながら、とりあえず車の走る通りへ向かう。



