「いらっしゃいませー!」
やはり土曜日。
オープンとともにお客様の入りもよく、結構な感じで混みあってくる。
早い段階で満席になり、店内は活気づいていた。
「あがるよ~」
「はーい!」
忙しいけれど声も出ているし、息もピッタリ。
今日はトシくんとユースケくんが焼きで、うるるんとわたしがホールとドリンクをこなしている。
桂木さんは基本的に洗いとバッシング。
お客様が帰るとすぐに食器を下げに行き、てきぱきと片づけては戻ってくる。
片づけの最中に客席から注文の声がかかることもあるけれど、サロンのポケットからハンディを取り出し、しっかり接客もできるようになっていた。
ふふ、すっかり進化した桂木さん。
もう焼きだって一通りできるんだけど、混みあう日にはやっぱり少しモタつくので、裏方に徹している。
それでもトシくんの『あがるよ~』の声に反応して料理を客席に運んだり、ドリンクオーダーが溜まってくると作ってくれたりと、ずいぶん臨機応変に動けている。
流れ星の業務もすっかり板につき、スーツの似合うあの桂木さんとはもう別人みたい……。



