トシさんが調理用のコテで、出来上がった目玉焼きをチャーハンの上に乗せた。一枚目の皿。
店長も同じく目玉焼きをすくい、もう一枚の皿にトッピングする。
それから、初めから自分で焼いたほうの目玉焼きは、パックに盛ったチャーハンに乗っけた。
「それあんたの賄いやから」
とトシさんが皿を指す。
「事務室で食うてき。休憩や」
「え、でも、みんなは?」
「うるるんもユースケももう食うたから」
トシさんの言葉に、店長は首を横に振った。
「じゃあトシくん、先に食べてきて下さい。オレは働かざるもの食うべからずなんで、後にします」
「ふ~ん。一応自覚はあるんや」
トシさんが店長の顔を見る。
「じゃ、ユースケがあがる前に休憩行っとくわ。それからな、そのわざとらしい敬語やめろ。ウザいねん」
「いや、教えてもらってると、ついつい敬語になってしまって……」
店長は困ったように頭を掻いた。
「ははは、うるるんに聞かせたいですね」
ボクが笑うと、ちょうどそばを通ったうるるんにキレられた。
「は? うち、別にトシに教えてもらってないしな」
いや、年上……。



