「なぁ、あの店長ウケるな。お客さん帰っても全然気づかんねんもん」
「ウケるか? 横でトシさんカリカリ来てんのガンガン伝わって来るし、ボク、誰か帰る度にハラハラしてたんやから」
「ウチ爆笑したわ。だってコントみたいやったもん。あの人学生時代、飲食のバイトせんで正解やったな」
なんて、うるるんはクスクス笑っている。
「いや、しといて欲しかったやろ……」
「フフフ」
うるるんがイタズラな目をクリッとさせた。
「じゃー、あの店長がへこたれんと続けたら、うちも保留やめよっかな」
「何それ」
「なんとなーくそう思った」
そう言いながらうるるんは、満足げにうなずいている。
「でもそれ、確率低いで」
「まぁ…な」
どー見たって向いてない。



