「いや、3人だと考えてほしい……」
やっぱりおそるおそる、そいつは言った。
3人って、オレとユースケとうるるんか?
「へ? あんたは店に入らんの?」
オレが聞くと、そいつはブンブンと首を横に振った。
「入る。入るけど、実はオレ、飲食業界初めてやねん。だから戦力にはならんと思って……」
やけにまったりと、そいつは答えた。
「はぁぁぁっ? あんた店長やんな?」
飲食やったことないやと?
何かの冗談か?
「いや、明日から2週間、本部に応援に来てもらうから、その間にみっちり叩き込んでもらおうと思ってる」
と、決意表明のように言うけれど……。
「へぇ~、初めてって、バイトもしたことないん?」
うるるんが聞いた。
「うん。学生時代のアルバイトは、引っ越し屋とか警備員とか、そっち系で」
「なんで?」とオレは聞く。
「あー、オレ愛想悪いし、客商売は向いてないかと思ってて」
「そうじゃなくて、なんで引き受けたん、店長を」
自分でもビックリするほど低い声が出た。



