「で、どうすんの今日? 営業するやろ」
オレがそう聞くと、桂木って男は一瞬ぎくりと固まった。
ん?
さっきまで暴れる学生たち相手に、まったく動じなかった横顔が、なんか……かなりひるんで見えるのは、気のせいか?
「あー、それやけど……できる?」
なんて、おそるおそる聞いてくる。
「ユースケ、焼けるやんな?」
オレは後ろを振り向いて、ユースケに確認した。
実はこいつとは初めてしゃべる。
「はい。ひととおり教えてもらってます」
素直な声が返ってきた。
うるるんは焼きはできへんけど、ホールではスピーディに動けるし。
「4人おったらなんとかなるやろ、平日やし。一時間遅れで店開けよか?」
富樫さんのときの6~8人体制は多過ぎると思っていた。
本当なら最低5人は確保したいけど、がんばれば4人でもできないことはない。
や、混み合うと、ちょっとキツイか。



