「うるるんが可愛いって? 大丈夫か、このオッサン」
みんなの笑いものにされて、さすがのうるるんも真っ赤になってうつむいてしまう。
「ずいぶん失礼やな、キミ。キミやったら、うちの嫁の方がよっぽどキレイですよ」
だけど男は少しもひるまず、美人女子大生に向かって、そう言い放った。
よ、嫁……?
ブッ、何や、こいつ。
「わたし辞めますっ。初めてやわ、こんな屈辱!」
プライドをズタズタにされて、店から出て行こうとする彼女に、男があわてて駆け寄った。
「ちょっ、待って、キミ」
「なんですかっ? もう引き止めても無駄ですからっ」
「いや、辞めるんならユニフォームを返してもらわないと……」
男の言葉に、女子大生はグッと言葉を詰まらせる。
それから、Tシャツとサロンとバンダナを鞄から引っ張り出し、思いっ切り床に叩きつけて店を出ていった。



