コラボ小説 【恋する3秒前…】




私、王子様に会ってときめき!?

は感じたんだけど、ときめきとドキッは違うのかな?




「ねー!
あれ見てー!
静香さんと王子様だよ」


「うわっ!
やっぱり隣には静香さんだよねー」




廊下を歩いていると、渡り廊下から下を眺める二人の女の子。


しずかさん?


渡り廊下から下を見ると、王子様の腕を掴んで歩く綺麗な女の人が…


黒髪のストレートで、遠くから見てもわかる艶のある髪質…


目はパッチリで、見る誰もが美男美女と口々に言っている。


私、あんな綺麗な人がいるのに大胆な行動しちゃったんだ…


恥ずかしい…




ん?


静香さんがいるから、女の子は王子様に近づけないって事?


つまり彼女ってことか。




さっそく、ちゃんとした恋をする前に失恋しちゃったよ。


肩を落として、教室に戻った。


ショック…なんだ私。


たった1日だけど、ショック受けるんだ。




「うわっ!
どうした晴琉!?」


『なんかあった?』




教室に戻るなり、ミサとミヤが声を掛けてきた。


今の私には喋る気力すらありません…


あの人に恋する資格なんて、どこにもないよ。




『さっそく失恋か?』


「かっちゃん…ビンゴ」




隣でプッと笑ったかっちゃん


私は何回笑われるんだろ。


かっちゃんはいつも私をお腹を抱えて笑う。




『まぁ、元気出せよ!
俺がいるだろ☆』


「かっちゃん…は無理!」


『はぁ!?
晴琉、酷くね!』




もちろん、かっちゃんは好きだけど当然友達や幼なじみとして。


常に高いテンションは私にはちょっと…