びっくりして課題プリントで咄嗟に顔を隠す…
足音は私の机の前で止まった…
なんで!?
てか誰!?
『はる…ちゃんだったっけ?』
この声…
もしかして、王子様!?
持っていたプリントの端がピラりとめくれて、目が合ってしまった…
なんで王子様がここに!?
『さっき、窓から見てたでしょ?』
そう言って悪戯そうに笑った王子様。
バレてたー…
目線で気づかれたのかな?
「ごめんなさい!すみません!ごめんなさい!」
『ごめんなさい2回言ったよ?』
「ごめんなさい…」
だって、失礼な事したし…
隠れて見ちゃうなんて…
『ははっ!
やっぱり面白いね君』
「笑わないでくださいよ」
ムッと頬を膨らますと、右頬に先輩の人差し指で突っつかれた。
子供扱い…
『やっぱり、君だな』
「何がですか?」
『運命の人』
は、はい!?
神様、これは夢ですか?
恋をまだよく理解していない私が…

