放課後になり、締切を過ぎた提出課題を一人、教室に残り取り組む…
昨日までだったとか知らないし。
数学のプリントに目をやり、すぐに逸らして窓の外に目を向ける。
「アレは…」
木下に王子様と一年生の姿が!
学年は上靴の色ですぐにわかってしまう。
ってことは、王子様は見た限り青だから三年生で間違いなかった。
あの一年生良くやるなー…
じっと告白のシーンをみつめる…
すると走ってその場を去っていった女の子。
「振られた…?」
ウソ!?なんで!?
遠くからかわかんないけど、普通に背が小さくて、髪を軽く巻いていて可愛いのに!
もしかして、王子様は彼女さんがいるのかな?
ますます謎が深まる…
課題しよう。
カーテンを閉めて気持ちを切り替える。
が、王子様が頭から離れない!
知らない事だらけなのに。
名前しか知らない…
「あー…無理だ」
諦めたその時…!?
《ガラッ…》

