あれから王子様と友達から関係を築いている。
だって、互いのことをまだ良く知らなかったから。
「私の好きな色はなんだと思いますか?」
『ん〜…オレンジ!』
「ぶっぶー!」
『えー…じゃぁピンク!』
「ピンポーン!」
こうして毎日、王子様と放課後に質問し合っている。
これがまた楽しくて…
困った顔をする王子様
正解して笑顔になる王子様
間違えて首を捻って考え直す王子様
私を照れながら見る王子様…
でも、やっぱり
私を“好き”って言ってくれる王子様の笑顔が一番好き!
想いにブレーキがかからず、王子様に飛びついてぎゅっと抱きしめる…
『晴琉ちゃん?』
「この香りが好き…」
『香りだけ…?』
「うぅん、大翔くんが大好き!」
『…えっ?
い、今大翔って…!?』
「だめ…?」
『晴琉ちゃん…
すごい嬉しい…
俺も晴琉ちゃんが大好き!』
大翔くんが私をぎゅっと抱きしめてくれる…
大翔くんから漂う甘い恋の香り…
私が王子様に恋する3秒前には、知らなかった香り…
あ〜…
やっぱり、恋の香り!
ただの香水だとしても、私には“恋の香り”なんだ…
香りも全て含めて、大翔くんが大好きっ!
【恋する3秒前…】
-END-

