コラボ小説 【恋する3秒前…】




落ち着けるわけがない…


もう何がなんだか。


王子様を見て笑顔になるどころか、悲しくなる一方で…







「妬いてたのかな」


『えっ?』


「私、女の子みんなに優しい王子様がどこか嫌だったんです」




きっと、静香さんが羨ましかったんだ。


周りの優しくされた女の子が羨ましかったんだ。


優しく微笑んでほしかったんだ。


その機会を私が壊したんだ。


バカだ…



『それで避けられてたんだ』




どこか納得して笑顔で頷いた王子様…


微笑んで笑ってる。


そして、両目を閉じゆっくり目を開いた…


長いまつ毛がふわっと上がり、目が合っただけでドキッとしてしまう。


おかしい…




「私、なぜが王子様見るとドキドキします」


『そう、それが“恋”なんだよ』


「恋…」




王子様がほかの誰かに優しくしてたら、嫉妬してしまい


王子様を見ると少しの仕草でドキドキしてしまう…


この感情が恋か。




「やっぱり、私はあなたに恋しているみたいです」


『ははっ』




何故か可笑しそうに目を細めて、肩を揺らして笑う王子様…





『俺も君に恋してるみたい』











はい!?