ずっと気になっていたこと。
王子様の隣を歩く綺麗な人…
『静香はただの幼なじみだよ?』
「へっ?」
『静香に好意なんて抱いたことないし。』
神様、女神様、これは本当ですか?
王子様は今いわゆるフリーなの?
だったら…
「だったらどうして、私をいつも待っているんですか?」
「ごめんなさい」の一言で、毎日王子様の前を早足で通り過ぎている私を。
もっと、私より可愛い女の子なんてたくさんいるのに。
私なんか…
『まだ…わからない?』
「ちっとも…」
その答えに困る王子様は頭を少しかいて、チラッと私を見た。
王子様…顔赤い…
なんで!?
もしかして!
「熱、あるんですか!?
わ、わ、どうしよう…
保健室!?」
『へっ!?
晴琉ちゃん落ち着こうよ?』
「だだだだって!」
だって…
頬赤いもん…
熱がある証拠だよ…

