コラボ小説 【恋する3秒前…】




ずっと気になっていたこと。


王子様の隣を歩く綺麗な人…




『静香はただの幼なじみだよ?』


「へっ?」


『静香に好意なんて抱いたことないし。』




神様、女神様、これは本当ですか?


王子様は今いわゆるフリーなの?


だったら…




「だったらどうして、私をいつも待っているんですか?」




「ごめんなさい」の一言で、毎日王子様の前を早足で通り過ぎている私を。


もっと、私より可愛い女の子なんてたくさんいるのに。


私なんか…




『まだ…わからない?』


「ちっとも…」





その答えに困る王子様は頭を少しかいて、チラッと私を見た。


王子様…顔赤い…


なんで!?



もしかして!




「熱、あるんですか!?
わ、わ、どうしよう…
保健室!?」


『へっ!?
晴琉ちゃん落ち着こうよ?』


「だだだだって!」




だって…


頬赤いもん…


熱がある証拠だよ…