「お、おい。伊月お前急にどうした?」
まだ驚きを隠せていない十夜が伊月に聞いた

「何が?あぁ、僕があの人達に楯突いたのそんなに可笑しいかい?」
普通にお茶を飲んでいる伊月がそう答えた

そして十夜に続いて俺が言った
「あぁ。お前は興味無いものには動かない奴だと思っていた。それに目上の人には礼儀正しく接していたから先輩に敬語じゃ無いのは少しへんに見えた」

「別にあんなのに礼儀正しくしても何の価値も利益も無いしあの人達には興味無いよ。唯、自我が強い中級、上級貴族が怒る姿を見るのが好きでね、見てて飽きないんだよ。
今日本当は1発で決めようか迷ってたけど辞める事にした。もっと穢く醜くヒステリックな顔にしてあげる事にしたよ
もう直ぐ始まるから準備しなよ」
そう言ってまたお茶を飲み始めた

伊月の言葉を聞いて不覚にも恐いと感じた
それは彼奴らも同じ様で愛香や萌は既に泣きそうになっていた
それを察したのか伊月がまた言った

「別に怖がるならそれでいいよ
悲しいなんて思ってないから、
それに殺すとは言ってないから安心しなよ」

「そ、そうか。まぁお手柔らかにしてあげろよ
相手は貴族でも一応女なんだし。それじゃあ皆んな行くぞ、もう始まる」

「「「おぉ(えぇ)」」」



菜月side終