念言で伝え急いで移動する
気配を消して2人の姿が確認出来る所まで
移動しアルムを待つ
暫くするとアルムもやってきて解決策を考える

「優雨どうする?戦闘になれば間違いなく被害が及ぶ。戦闘を辞めさせるか?」

「当たり前だ、止めないとここに住んでいる魔獣達が苦しむ事になる。アルムは少しの間、人間を止めてくれ」

「了解した。顔を見られないように何か被った方がいいぞ」

「分かった」

創生魔法でフード付きコートを作りそれを着た

「それじゃあ頼む」

そう言うと同時に優雨は魔獣の方に
アルムは人間の方に移動した

「落ち着け…。誇り高き高位魔獣よ。怒りに飲み込まれるな」

優雨が脳に魔獣の脳に直接語りかけると
魔獣は我を取り戻し慌てて優雨に跪いた

「世界神様、無礼をお許し下さい。
我が名はイース。グリュプスを束ねし者です」

「大丈夫、落ち着いた?
イースって言うんだ、宜しくね
僕の事は優雨って呼んでよ
でもどうした?グリュプスは滅多に人前に現れない、それに怒る事もないだろう」

「はい、では畏れ多いですが優雨様と呼ばせて頂きます。そこの人間が我等の仲間を捕らえ国に連れて行ったので、解放してもらおうとしたのですが口論になり今の通りです…」

「そうか、分かった。
人間にイースの仲間を解放してもらう様に言ってみる。これで良いかい?」

「有難き幸せでございます。お願い致します」

「任せて。アルムそっちは終わったか?」

「あぁ、我を見た瞬間驚いてな
少し唸ると大人しくなった」

「確かにアルムは人前に出ないもんな。
驚くだろ、唸るなよ…可哀想だろ」

「まっそうだな。我は人間などと仲良くするつもりは無いからな。優雨、お前可哀想などと思ってないだろう。それより早く済ませろ」

「はいはい、おいそこの人間、イースの仲間を解放しろ。高位魔獣を捕らえて何をするつもりだったんだ?」