「こんなものか、皆んな出来たから家に入っていいよ。一応今ここにいる奴等が全員入れる程の大きさにした」

今、魔獣と僕の目の前には外見は全て白で覆われた普通の一軒家が建っている。
外見は余り大きくないが、中は一面芝生が広がっている大きな庭と僕の部屋、キッチン、風呂、トイレなどが完備してる。

結構上手く出来たなと個人的に思う。

「優雨感謝する。それはそうとお前はまだ高校生だそうだな。それなら学校に行ってみてはどうだ?」

アルムに言われて気が付いた。そうだ僕は、高校生だった。
普通なら学校に通ってるはずだけど、神でもある僕が学校に行けるのか?

「アルム…僕は神だ。年齢が学校に行く歳だとしても、大丈夫なのか?この国の学校に興味はあるし、行けるなら行って見たい」

「大丈夫だ。例えお前が神であれ、まだ高校生で子供だ。この世界の学校は全て魔法学園だからな楽しいぞ」

「そっか、楽しいなら行くよ。でもどうしたら学校に行けれるんだ?
保護者はいないし、試験も受ける事さえ出来ないよ?」

「ここの数十km先にギルドがある。そこにギルドマスターという奴が居るから、そやつに頼んでみろ。あいつは顔が広いから何とかしてくれるだろう」

「え、そのギルドがある場所って結構な繁華街じゃなかった?
僕、人混み無理なんだけど…」

それにしてもギルドマスターって凄い人だな色んな人知り合いだなんて…。
でも、やっぱり、人混みの中になんて無理だよ。
僕にとっては自殺行為と同じだよ。