そして私は、ドキドキしながらいつもの待ち合わせ場所である裏門へ向かった。
な、なんて言われるだろう…
少しでも、可愛いって思ってくれたらいいな。なんて。
まあちょっと、気合入りすぎなんだけどね。
よくよく考えてみれば、付き合ってからこんな風にお洒落をしたことがなかった。
カイとは友達の延長みたいな感じだったから…
くそう、それが敗因かっ!
1人で地団駄を踏みそうになっていると
「ひゃー今日もカッコよかったね、相馬くん!!」
「ほんとっ!早いしすっごく綺麗…」
女の子たちの黄色い声が聞こえてきた。
え?………相馬くんってカイのこと?
裏門の柱に隠れながら、彼女たちの話を盗み聞きする。
「そうそう!それに、何と言ってもあの……カラダッ!」
ブッ!!
「………え?」
や、ちょ、ま、
ごめん校務員のおじさんオナラじゃないから!!そんな蔑んだ目で見ないで…っ!
あの子たちがカ、カラダとか言うから……っ!!
