放課後
「ちょ…っミカ、これはいくらなんでもやりすぎなんじゃ…」
「これが普通よ、フ、ツ、ウ!!あんたは考えが幼稚すぎるの!」
いつもより5センチ以上短いスカートに、ボタンが2つも空いた胸元。
髪もコテやワックスを使って何か良く分からないことになっているし、顔にはメイクが施されて唇はテッカテカだ。
た、たしかにいつもの私はこんなこと一切しない。
そうか…だからキスしてくれな…いや
いやいやいやいや!さすがに、気合い入れすぎじゃなかろうか!?姉さん!?
いや、でも、私のためを思って友人がしてくれたんだ。感謝しなければ。
「ホラ、早く行きなさいよ!記念日デート、楽しんでね」
「ミカ…っ!ありがとう!!」
目に涙を浮かべ、奇跡の再会並のハグをしようとしたら、華麗に避けられた。
