でも、ヘロヘロと力が抜けた私の身体を熱く抱きしめ、余韻の残る吐息を耳に吹きかけて、追い立てるように言った。
「…もっとしたい」
――その一言に、熱かった全身にさらにカァーッと熱が集まり
「もうダメ!!!」
「なんで」
「死ぬ!」
「死なない」
「死ぬの!!」
抵抗する両手を掴まれるが、顔を逸らしてなんとか阻止する。
そんな私がおかしいのか、小さく笑って耳元で囁いた。
「…気持ちよかった」
「~~~!?」
「もっかい、だけ」
「っっ!」
前代未聞の甘い声に全身が震えあがる。
ムリムリムリムリムリムリムリムリ!!!
だって絶対、一回じゃ終わらないでしょ!?
「本日の営業は終了いたしました!!」
「は?」
「勘弁して!!!」
不服そうに眉を寄せるカイの目の前に両手をかざして終了を要求する。
