KISSしてダーリン。




「…ナツ?」


「っ、ご、ごめん~~!恥ずかしいっ!今顔見ないで!!!」



ひぇぇぇぇ~~~ダメだ、恥ずかしい!!


記念日のときに気合い入れて笑われたとき以上に恥ずかしい!!!


最悪じゃん私!!カイの話も聞かずに浮気だって勝手に嫉妬して暴走して!!


うわーーーーーー!!!バカだ!!!



「ご、ごめんっほんとに、誤解してた!」


「…はぁ。だから言った」



だってだって、知らなかったんだよ~~!



「学校のほとんどの奴が知ってんだけど」


「そ、そうなんですか…」


「俺に興味ないよな、お前」


「なっ!そんなこと…っ」


「じゃあ好き?」


「っ!」



首を軽く傾けて、初めて見るような甘えた顔でそう問うカイ。


絶対、確信犯だ……!!!



「ナツ」


「~~~っ、好き、」



目を閉じて半ばヤケクソ気味に告げる。


恥ずかしさでいっぱいで、心臓は壊れてしまいそうだ。



「うん…俺は、もっと好き」


「え…?」