え、え、え
思い出したようにむっとするカイを見て、顔が一気に熱くなる。
待って、え?なんか
カイが、甘い…!?
か、可愛いとか、初めて言われた…
変な顔、とか、デブ、とかは飽きるほど聞いてきたけど…
普段の何百倍もの威力を持つ彼の様子に、頭の中がさらに混乱する。
「あと…隣にいたのは、親戚なんだ」
「……………………え?」
「親戚の叔父さんにトレーナーとしてお世話になってるんだけど、その娘で…」
「しん、せき?」
「小さい頃から結構遊んでたから…妹みたいなもんで」
い、妹……?
「だから、ナツに対する気持ちとは、全然違うから」
え、うそ……親戚…?いもう、と…??
全然違うって…じゃあ、私は家族に対して向けるカイの態度に、嫉妬してたってこと…?
あ、あんなに、泣いて、苦しんで、辛かったのに……
し、親戚って………
