「あと敬語もやめろ」 「え!?本当ですか!?」 「当たり前だろ。お前には敬語使われたくねぇ」 「えぇえー」 ますます驚いた。 下僕時代は敬語が鉄則だったのに、それを自ら撤廃するとはどういうつもりなのか。 しかし、それをのんびり考えさせてくれる時間は与えられなかった。 「そろそろ行くぞ。しっかり掴まってろ」